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小倉?明礬温泉旅日記 ?
*野上弥生子に学ぶ編 (2/7)

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ナビを頼りに野上弥生子文学記念館へと向かう。
大分臼杵は不世出の作家「野上弥生子」の生誕の地でもある。
「秀吉と利休」でその名をご存知の方も多いかもしれない。
野上弥生子は酒、味噌、醤油業(現フンドーキン醤油)を営む
代屋古手川家の長女として生まれ記念館の隣には小手川酒造が今もあり
向かいにはお洒落なフンドーキン醤油のお店が軒を連ねている。
野上弥生子文学記念館はその生家を改修して作られたもので
黒い石畳の道をはいると白い土塀の瀟洒な佇まいに思わず息をのんだ。
通りの美しさが記念館と見事に融和してもう此れは1枚の絵である。
叔母は臼杵の人は昔から町づくりがとても上手だというのだ。
「臼杵の赤猫」という言葉がある。ケチという意味だ。
その昔、臼杵は3万石の石高で厳しい財政のもと質素倹約を旨とし
それがいつの間にか臼杵に根付き「臼杵の赤猫」という
失礼な汚名を頂戴したのだろうと叔母が話してくれた。
「赤猫」とはどういう意味かと聞いたけれど分からないらしい。
でも、赤猫のオブジェやら玩具がお店にディスプレイされていた。
ならば、「赤猫」をもシンボルにする臼杵の人はすごいではないか。


sironeko_20090802171228.jpg

記念館にはいろうとすると赤猫ならぬ白猫が突進してきた。
噛まれるのかと思いきや、何やら猫語で話し掛けてきた。
んな、馬鹿な?と思われるだろうが、この猫はずっと意味不明の猫語で
(当たり前だが)喋り続けるのである。
記念館の引き戸を開けると、一緒にはいってきた。
記念館の人が困りますとおっしゃるのだが、困っているのはこっちで
仕方ないので叔父が蹴飛ばす真似をすると仕方なく退散してくれた。

10分ほどビデオを見て、展示室になっている2階へと向かう。
所縁の品や原稿などが所狭しと展示され、99歳で天命をまっとうした
野上弥生子の歴史そのものが凝縮されている。
野上弥生子は15歳で上京して明治女学校に入り、卒業後、同郷の
野上豊一郎と結婚。(後の法政大学学長)3人の男の子をもうける。
執筆は家事の合間、育児の間に少しずつ書き溜めていったらしい。
家庭第一の人で亡くなるまで自分で食事の支度をしたという。
野上弥生子のすごいエピソードは数限りないので此処では端折るけれど
甥っ子である小手川力一郎さん(現フンドーキン醤油会長)によると
野上家では女中さんがいたにも係わらず朝は家族総出で掃除をしたらしい。
もちろん法政大学学長である夫君もである。

叔母が子供の頃女中さんがいたにも係わらず、毎朝掃除をさせられ
子供心に何故私が掃除をしなくてはならないのだろうと思ったと
この旅の途中に話してくれたのを思い出し、
「叔母ちゃん、野上家と同じやわ。」と大笑いした。
野上家では自分の靴は自分で磨くという不文律があったようで
自分のことは自分でやるという弥生子の毅然とした常識が何がしか
生きていく上でのすごい原動力になっているような感じがした。
小手川力一郎さんが弥生子を称して偉大な常識人といっている。
3人の息子を共に学者として育てあげ夫に尽くし、その傍らで本を書き
二度と出てこないであろうと言わしめる素晴らしい作家。
それは野上弥生子の人となりが作り上げた偉大な足跡に他ならない。


nogami3.jpg

私という人間は何でも感動する。でも持続力がまるでない。
こうして素晴らしいものに出会った感動をどこかのフィルターに
隔離できたら、もうちょっと我が人生に光明が射したに違いない。(笑)
記念館を出ると、またもや白猫がやってきた。
意味不明猫語で話かけてくる。よくよく人なつこいヤツだ。
野上弥生子記念館の横壁がどこかの外国のアーティストによって
作られたタイル貼りになっている。そこにまたまた黒猫が鎮座している。
叔母が写そうとしたが、生憎のお天気と黒猫でシャッタースピードを
かなり遅くしているらしい。
私は同じ一眼レフでも久々に持ったのでオートにしたため何とか激写。
さて、どこに黒猫がいるか探してください。


nogami2.jpg

記念館のお向かいフンドーキン醤油のお店で名物の黄飯をいただく。
ここにフンドーキン特製の鯛味噌をのせ、同じく特製の赤だしで
フンドーキン三昧。いやはや子供の頃にトリップしそうな勢いだ。
心もお腹もいっぱいになったとこで一路明礬温泉へと靄煙る道を戻った。

小倉?明礬温泉旅日記 ?へと続く

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