2010/02/09
ANJIN〜イングリッシュサムライ 千秋楽

先週の日曜日(1/31)に「ANJIN〜イングリッシュサムライ」を観てきました。
ANJINとはご存知、「三浦按針」のことです。その昔々、島田陽子さんが
出演した映画「将軍」も三浦按針の話がベースになっていましたね。
今回の舞台は日英共同のプロジェクトによるもの。英語と日本語の台詞が
半々くらいなので、自分の英語力大丈夫か?と心配したものの字幕付き。
脚本:マイク・ポウルトン
脚本共同執筆:河合祥一郎
演出:グレゴリー・ドーラン
出演:市村正親、オーウェン・ティール、藤原竜也、高橋和也、植本潤、
床嶋佳子、鈴木亮平、小林勝也 他
演出のグレゴリー・ドーラン氏はイギリスでは有名な演出家らしいです。
ウィリアム・アダムス役(ANJIN)のオーウェン・ティール氏はイギリスの
トップ俳優らしいです。(らしいって。笑)
徳川家康には市村正親さん。史実にはないけど武家の出で宣教師、漂着した
按針の通訳を務める役に藤原竜也くん。
あらすじは長いので端折りますが、興味のある方はこちらがいいですね。
先ず冒頭に先に日本で布教しているスペイン人宣教師が出てくるのだけど
日本語の台詞がかなり可笑しい。不謹慎だけどこれが笑えるんですよね。
きっと日本人が英語の台詞を喋ってるときもこんな感じに映ってるかと。
巧みな日本語なんだけど、返ってそれが滑稽さを増幅させてるような感じ。
主人公のオーウェン・ティール氏(ANJIN)も流暢な日本語の台詞を話します。
すごい役者さんなんだと思うけど、奈何せん言葉のギャップは海より深い。
それは日本に於いての時代物を外国人が演じきれるかという命題同様に。
実際にスペイン人やイギリス人がその時代を生きて時代に翻弄されてる訳
ですが、舞台にすると妙な具合にチグハグさが露呈されます。
(あくまで私感なのでお許しを。)
それらを覗けばオーウェン・ティール氏をはじめとする外国人の方々は
非常にパワフルで好演されてたと思います。
後で知ったのですが、この時代はイギリスではシェイクスピアの時代。
そのシェイクスピアの国の人が日本でその時代を構築して演じる。
なんだかANJINの悲劇がそれと重なるのは面白いことです。
そして、徳川家康演じる市村御大は見事に立派な徳川家康でありました。
何故かこの東照宮様は尊大な善人のように扱われていました。
ハムレットをはじめ、いくつかの市村さんの舞台を拝見しましたが、
自分的にはこの家康が一番しっくりきて圧倒的な存在感でもありました。
しかし、市村さんはいつもどうしてこんなにお元気なんだろうと思います。
いつもポジティブで底抜けに明るくてお歳を重ねるほどにパワフル。
いつも元気をもらって帰るという役者さんはそうそういないですね。
最後は藤原竜也くん。語学留学もして英語力に磨きをかけたとか。
持論ですが、流れるごとき言葉を喋る人は語学力が絶対ある!というのが
私の長年の感です。(笑
そして、歌がうまい人も語学のセンスがある!(ほんと?笑)
言葉って勉強しなくても身につく人は身につくし、中・高・大学と学んでも
苦手な人は苦手だしね。私、社会に出てからもどれだけ英語をマスターしよう
として勉強したことか。まったくもって金輪際、何の役にもたってません。
と、話が逸れました。^▽^;
藤原くんは流暢に流れるごとき英語の台詞を言っていましたが、我が盟友、
英語のエキスパートであるC嬢にはダメだしされていました。(笑
藤原くんを十代の頃から知ってるけれど、どんどんいい役者になりました。
ドミニコという武家の出の宣教師の青年を演じたのですが昔のように所作に
大袈裟なものがなくなり、自然体で演じている。
人というのは何と進化するんだろうとシミジミおばさんは感じ入りました。
最後は藤原くんが腰にふんどしだけの姿でキリストのように十字架に磔られ
処刑されたシーン。家康が死にドミニコが死に一人になってしまったANJINの
慟哭が響き渡ります。
何度もカーテンコールがありました。
ANJINオーウェン・ティール氏の目が誰よりも涙で潤み、高揚したお顔を見ると
東京の銀河劇場よりここ梅芸のドラマシティの大楽までの長丁場を察する事が
できます。達成感に溢れた感動の涙だったことでしょう。
今回の舞台は観ることより遠く離れた友人たちの元気な顔を見ることが最優先
でした。面白い事に劇場に降りるエスカレーターでそのお一人と真っ先に対面。
「元気だから心配しないで。」と笑顔で抱き合いました。
C嬢も遠くから元気そうで一安心。この間一緒に温泉に行ったH姫も変わらずに。
劇場という空間が好きです。普段忘れている感覚やら臨場感をすぐに取戻せる。
そして遠く離れている友人たちの顔を見ると泣きそうなくらい大事だと思える。
心を一旦空っぽにして充電しなおす禊の場所のような。
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